医光寺
たてもの探訪Ⅴ(拾遺37) 2024年10月18日公開
島根県益田市 訪問:2024年9月
◆れきし
臨済宗・東福寺派、本尊は薬師如来。もとは天台宗崇観寺という古刹で、代々益田氏(石見国西部の有力国人)によって護持され、益田に招聘された雪舟によって庭園がつくられました。
医光寺は、益田氏第17代宗兼(文明15年に家督を継ぎ、天文13年没)の建立によるものです(その後衰退した法観寺を合併して、内容・外観を整備)。享保14年(1729)の大火で堂舎を失いましたが、再建されて今日に至っています。
◆見どころ
益田七尾城の大手門を移した総門は、高さ4メートルもある大規模なもので、竜宮造り(関ヶ原の合戦後に改造)の個性的な姿をしています。
本堂の裏山を利用した池泉式鑑賞半回遊式の庭園は、文明10年(1478)頃に来山した雪舟が造園。鶴を象った池の中に亀島がうかび、亀の背中には蓬莱石組、西側の丘に遠石と枯瀧組。よく手入れされた植栽と共に、いかにも雪舟庭園らしい静謐な雰囲気を味わうことができます。
総門
中門から本堂
益田宗兼の墓があります
解説図:益田市観光協会パンフレット『こころで観る雪舟の庭』より
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