◆れきし
青石が敷き詰められた参道を折れ曲がると、108段の急な石段。紀州東照宮は、徳川家康の10男・頼宣が、父の菩提を弔うために建立しました。完成したのは元和7年(1621)。
雑賀山の高台に楼門と回廊が建ち、社地の奥の石垣上に、唐門・瑞垣、拝殿・石の間・本殿を一つにまとめた権現造りの社殿が並びます。伝統的な和様の建築様式で、黒漆・赤漆、様々な彫刻、極彩色の絵様、鋳金の飾り金具で社殿を荘厳。これら7棟は、重要文化財に指定されています。
◆見どころ
「紀州の日光」と称される豪華な造りは、さすが徳川御三家。東には玉津島神社、西には和歌浦天満宮があり、和歌浦湾を一望する風景は、紀伊の代表的な景勝地の一つです。