住吉大社

たてもの探訪Ⅴ(拾遺44) 2025年01月29日公開

大阪市住吉区 訪問:2025年1月


◆れきし

   海の神・筒男三神と神功皇后を祭神とし、住吉津・難波津と関係して、航海・港の神として祀られてきました。平安時代からは和歌の神として朝廷・貴族から信仰を集めたほか、江戸時代からは広く庶民も崇敬。

 本宮は海に向かって西面し、西から東に第三本殿・第二本殿・第一本殿が一列にならび、第三殿の南に第四本殿の4棟。いづれも文化7年(1810)造営で、「住吉造」と称される独特の形式で国宝になっています。各本殿の前面には渡殿・幣殿があり、重要文化財。このほか高蔵2棟、南門・両楽所、石舞台は、慶長12年の豊臣秀頼造営によるものです(重要文化財)

◆見どころ

  本宮の直線的な屋根、廻り縁のない朱塗りの柱と胡粉塗りの白壁、瑞垣・玉垣などに、由緒にふさわしい古様が伝わってきます。また、本宮に向かう赤い反橋や四角い柱の住吉鳥居、商人らの寄進による多くの大燈籠からは、「すみよしさん」で親しまれる独特の雰囲気に浸ることができるでしょう。